☆この記事はこんな人におすすめです。
・アニメ映画「魔女の宅急便」の声優について知りたい。
・魔女の宅急便の登場人物、ジジが喋れなくなった理由を知りたい。
・魔女の宅急便のその後や原作との違いについて知りたい。
1989年に公開されたジブリ映画「魔女の宅急便」は、児童文学作品・角野栄子氏の原作を宮崎駿監督によってアニメ化された作品。
その後に制作された実写と舞台は「ひどい」と酷評されていますが、アニメの方はこれまで何度もテレビで再放送されている人気作品です。
そんな「魔女の宅急便」は、主人公のキキが自立するために遠くの町・コリコで魔女の修行を始めるというストーリー。
大まかに言うと、魔女の世界で生まれた娘は、10歳になると魔女になるかどうかの選択を迫られます。
「自分が魔女になると決めたら13歳の満月の夜に家から出て、魔女のいない町や村を見つけて1年間、自分の力だけで生活しなくてはならない」
という風習が魔女界の中にあります。
なので、娘のキキは母・コキリの後を継いで魔女になることを決心。
パートナーである魔女猫・ジジと共に、コリコの町に住むことになるのです。
ところが、ある日を境にキキに異変が起きます。
このようなストリーから始まる「魔女の宅急便」
今回は、ジブリ作品の中でも人気の高い本作品の登場人物。
声優は変わったのか、二役をしているのは誰なのか。
なぜジジが喋れなくなったのか、原作本との違いなどについてまとめてみました。
魔女の宅急便の声優は二役で変わった?
「魔女の宅急便の声優が変わった」と言われることがたまにありますが、結論としては前と同じです。
これはおそらく、声優の高山みなみが主人公のキキ役と、絵描きのウルスラの二役を務めている為、声優が変わったと思われているのでしょう。
そんな魔女の宅急便の声ですが、いつもキキに連れ添う黒猫ジジ役を声優の佐久間レイが担当しています。
パートナーのジジは、キキが生まれた時から一緒に育てられた魔女猫。
そのジジとマキさんが飼っている白猫リリーが仲良くなります。
※白猫リリーの飼い主・マキさんは、パン屋「グーチョキパン店」のおかみさん・おソノさんの近所に住むファッションデザイナー
また、おソノさん役の声優は、アンパンマンなどでおなじみの戸田恵子が担当。
コリコの町に住むことになったキキが、おソノさんのところを借りて宅配屋を始めたのも、自分が出来るのは空を飛ぶことくらいしかないという事情によるものです。
そして、キキは空を飛ぶことに興味を示すトンボという登場人物と出会います。
トンボ役の声を担当するのは、声優の山口勝平。
山口勝平は名探偵コナンの工藤新一や、怪盗キッドの声でおなじみのベテラン声優です。
・キキ/ウルスラ=高山みなみ(二役)
・ジジ=佐久間レイ
・トンボ=山口勝平
・おソノ=戸田恵子
・オキノ=三浦浩一
・バーサ=関弘子
・コキリ=信沢三恵子
・老婦人=加藤治子
アニメ魔女の宅急便と原作の違い
アニメ版のキキの年齢は13歳の設定です。
しかし、原作のキキは10歳から始まり、その後のエピソードとして35歳までが描かれています。
なお、原作本は1~6巻までありますが、アニメ版「魔女の宅急便」は、原作本の1~2巻を少しアレンジした設定。
アニメ版は、コリコの町に降り立ってトンボと出会っていますが、原作の方ではすぐにトンボと出会っていません。
また、登場人物にもアニメ版と原作で少し違っているところがあります。
キキの父親のオキノさんは、原作でヒゲを生やし、キキの母親のコキリさんに至っては、もう少し怖い顔で描かれているのです。
さらに、登場人物の名前にも違いが。
ジジの彼女は、アニメ版でリリーという白猫ですが、原作ではヌヌという名前になっているのです。
ただ、宅配屋の仕事を始めた際、預かったネコのぬいぐるみを落としてしまい、ジジが身代わりとなってぬいぐるみになりきるエピソードなんかは、原作に近い形で描かれています。
なので、ある程度の設定やストーリーなどについては、原作が生かされているように思います。
魔女の宅急便のジジが喋れなくなった理由
アニメ版の「魔女の宅急便」では、ジジと会話できたキキが魔法を使えなくなった途端、ジジと喋れなくなるシーンがあります。
そして、キキが魔力を取り戻しても、最後までジジは人間の言葉を喋れないままでラストを迎えます。
ただ、原作の方ではキキが魔力を取り戻すと、再びジジと会話できるようになっています。
さらに、アニメ版は魔法を使えなくなったキキが空を飛べなくなるのですが、原作の方では高く飛べなくなる程度。
ここでも原作との相違点があるわけです。
また、宮崎監督はキキがジジと喋れなくなった理由をこのように話しています。
「ジジの声はもともとキキ自身の心の声で、キキが成長して一人前になったのでもうジジの言葉が必要なくなった」
要するに、宮崎監督はキキがジジと喋れなくなったのはなぜか?について「キキの年齢、すなわち成長とともに会話が必要でなくなった」と説明しているのです。
その他に宮崎監督のオリジナルという点について、ラストの飛行船のシーンがあります。
原作にないこのシーンは、「ラストに派手なシーンがあったほうがいい」という理由から飛行船のシーンを入れることが決定したのだとか。
「最後に映画を見たという満足感が必要なんじゃないか」と考えた末の演出だったようです。
魔女の宅急便のその後
ジブリ映画「魔女の宅急便」は飛行船のシーンで終わっていますが、原作ではその後の展開が描かれています。
最終巻に登場するキキの年齢は35歳で、双子の子供がいるのです。
子供の年齢は11歳で、女の子がニニ、男の子がトトという名前。
結婚した相手はトンボで、20歳のときに浜辺で再会。
この2年後に2人は結婚しています。
また、魔女猫のジジも白猫ヌヌと結婚して18匹の子供を出産。
黒猫のブブがニニに、黒猫のベベがトトのパートナーとなったのです。
そして、ニニもトトも13歳で魔女修行の旅に出て行きます。
原作のラストは、双子の旅立ちを見送ったところで完結になっています。
キキ(高山みなみ)は、魔女の血を引く13歳の女の子。
おかあさんのコキリ(信沢三恵子)とは違って、空を飛ぶ魔法しか使えない半人前の魔女だ。
そんなキキが、魔女のしきたりに従って、知らない街にひとり立ちのための旅に出ることに。
おとうさんのオキノ(三浦浩一)は寂しそうだが、キキは黒猫のジジ(佐久間レイ)と一緒に住みなれた故郷を飛び立った。
キキがたどり着いたのは大都会・コリコ。
街の人たちに好かれようと張り切るキキだが、大通りに飛び出して渋滞を巻き起こしたり、ホテルから締め出されたり。
スタートから思うようにいかないことばかりで途方に暮れているキキの前に、身重の女主人・おソノ(戸田恵子)が飛び出してくる。
彼女の経営するパン屋さんに、お客さんが忘れ物をして行ってしまったのだ。
おソノの代わりにその忘れ物を届けてあげるキキ。
そのお礼にと、おソノはキキを家に招き入れ、キキはそのままおソノの家に下宿することに。
パン屋を手伝いながら、空飛ぶ「お届け屋さん」として働くことにしたキキのもとに、初めての仕事が。
それは、鳥かごに入った黒猫のぬいぐるみを依頼人の甥に届けるというもの。
張り切って地図を片手に空高く上昇するキキだが、突風に吹かれてバランスを崩し、ぬいぐるみを森に落としてしまう。
仕方なくジジを身代わりにしてお届け先に届けたキキは、再び森へ。
黒猫のぬいぐるみを拾ったのは、森で暮らしている画学生・ウルスラ(高山みなみ)。
壊れてしまったぬいぐるみを気のいいウルスラに直してもらい、彼女と再び会う約束をして、キキはようやくジジを救い出すのだった。
魔女の宅急便 ある日。キキの魔法に興味津々の少年・トンボ(山口勝平)がキキをパーティに誘いに来る。
ところがそんな日に限って、仕事の依頼が続々。
まずは大急ぎでメチャクチャ重たい荷物を届け、その足で向かったのは上品な老婦人(加藤治子)の家。
キキは時間通りに到着するが、大切な孫娘に届けるはずのパイが、オーブンの故障で焼けないと老婦人は途方に暮れていた。
彼女を励まそうと、キキは昔ながらの薪の窯でパイを焼き上げて孫娘の家へ。
その途中、夕立から荷物を守ろうとしてキキのお洋服はビショビショに。
しかも老婦人の孫娘はワガママ放題で、落ち込んだキキはパーティを諦めて濡れた服のまま泣き寝入りしてしまう。
高熱を出したキキだったが、おソノの看病のお陰もあって風邪は1日で回復。
元気になった彼女におソノは1つ仕事を依頼する。
メモに書かれた住所を辿って行くと、そこはトンボの家だった!
人力飛行機を飛ばすのが夢だというトンボは、キキの来訪に大喜び。
飛行機の動力になる予定のプロペラ付き自転車にキキを乗せ、海岸に停泊している飛行船を見物に行くことに。
風に乗り、空を飛び、久しぶりに心から笑ったキキ。
しかし、老婦人の孫娘がトンボの友人だと知ると、一気に気分がダウン。
トンボの言葉も聞かずに、一人で家まで歩いて帰るのだが…。
心が曇って自己嫌悪に陥り、ますます“イヤな自分”を止められなくなってしまったキキ。
気付くとジジの声が聞こえなくなり、飛ぶ力もとても弱くなってしまっていた。
落ち込んだキキはウルスラの家を訪れ、ずっと抱き続けていた悩みを打ち明ける。
ウルスラに励まされ、また、優しい老婦人とも再会し、少しずつ自信を取り戻していくキキ。
そんな彼女に大きな転機が訪れる。
飛行船の事故にトンボが巻き込まれたのだ!
大切な友達を助けるため、キキは自らの魔法の力を信じてデッキブラシにまたがった…!!
引用元:金ロー魔女の宅急便