☆この記事はこのような人におすすめです。
■秋葉原耳かき店員殺人事件の犯人・林貢二(はやし こうじ)の現在を知りたい。
■林貢二の生い立ちや家族構成を知りたい。
■被害者・江尻美保(えじり みほ)さんが勤務していた店を知りたい。
■江尻美保さんに兄弟がいたのかを知りたい。
2009年8月に発生した秋葉原耳かき店員殺人事件は、日に日にエスカレートする男の身勝手な行動によって起きた事件です。
犯人は耳かき店員の女性に一方的に好意を抱いてストーカーしていた常連客の林貢二(犯行当時41歳)。
被害者は秋葉原にある耳かき専門「山本耳かき店」の従業員だった江尻美保さん(当時21歳)と祖母の鈴木芳江さん(当時78歳)です。
なお、この事件は、江尻美保さんと鈴木芳江さんが住んでいた自宅(東京都港区西新橋)が犯行現場になったことから「新橋ストーカー殺人事件」とも称されています。
そこで今回は、あまりに身勝手な動機によって2人の命が奪われた「秋葉原耳かき店員殺害事件」の犯人・林貢二の生い立ちや現在。
被害者・江尻美保さんの家族構成などを簡単にまとめてみました。
秋葉原耳かき事件の犯人(林貢二)の現在
秋葉原耳かき店員殺人事件の概要は省きますが、当時からストーカー規制法は成立しています。
ただ、現在のようなSNS時代とは違い、インスタグラムもありません。
スマホの普及率は低く、あったのはツイッター、フェイスブック、mixiブログといったところでしょうか。
そんな時代に林貢二はインターネットで江尻美保さんが働いていた耳かき専門店の存在を知り、「よしかわ」という偽名を使って来店します。
そして、たまたま接客した江尻美保さんを見てその可愛さにのめり込んでいき、常連客になっていったのです。
当時の林貢二の暮らしはまじめそのもの。
耳かき店の常連客になった後も、仕事に支障のないよう平日の月曜から木曜に店に行くようなことはしていませんでした。
ところが、徐々に行動がエスカレートしていき、ついに江尻美保さんへのストーカー行為が始まります。
そのことで店を出禁になると、最終的には江尻美保さんの自宅に押し入り犯行を行ったのでした。
犯罪を犯した林貢二は2人の殺人容疑で東京地検によって起訴され、2010年に無期懲役が確定。
現在は初犯ならたいてい収監される「千葉刑務所」に服役中とされています。
林貢二の生い立ちと家族
秋葉原耳かき店員殺害事件の犯人・林貢二の現在は刑務所に収監中ですが、まず生い立ちなどから深堀していこうと思います。
林貢二の実家は千葉県千葉市。
家族は父親と母親の両親と兄が1人います。
学歴は地元の公立中学校、高校を卒業。
中学、高校と成績は悪かったようですが、生活態度が悪いということもなく、子供の頃から大きな声を出して怒ったりすることもなかったそうです。
要するに林貢二の生い立ちは複雑なことはなく、いたって普通の少年時代を過ごしていたのです。
そして高校卒業後、電気系の専門学校に進学。
専門学校卒業後、配電設備の設計をする会社に就職します。
就職した会社では、設計主任の肩書で4人のチームの責任者を担当。
林貢二は事件を起こすまでの間、同じ職場で地道に仕事を続けていたということです。
林貢二の妻と子供
林貢二は28歳から千葉市内で1人暮らしをしていたそうです。
実家に帰るのは正月程度で、社会人になってからもトラブルを起こすことはなかったといいます。
また、結婚せずに独身で、当然ながら妻と子供もいません。
女性関係の方は、社会人になってから3人の女性との交際歴あり。
ただし、真剣に付き合っていた女性はいなかったようです。
理由は26歳の時に膠原病を患ったから。
再発リスクが予測でき、結婚が考えられなかったので真剣に交際をしていなかったということです。
ちなみに、林貢二は過去に交際した女性との間でトラブルは起こしていません。
江尻美保の父親や母親
江尻美保さんには兄が1人いて、父親、母親、祖母の5人家族でした。
父親の話によると、小さいころから犬が好きで、「犬のトリミングをする職業に就きたい」と小学生のときに言っていたそうです。
そんな江尻美保さんの最終学歴は高卒。
高校時代はファミリーレストランでバイトし、卒業後は浅草の和菓子店に就職したといいます。
(和菓子店勤務時代の江尻美保さん)
しかし、就職した和菓子店では重い物を持って腰を痛めたことが原因で退職。
19歳だった江尻美保さんはその後、元々接客が好きだったこともあり、秋葉原の耳かき店で働くようになったのです。
そして、誰からも好かれる優しい性格と可愛い容姿が相まって、働き始めてから1年で人気ナンバーワン定員になります。
当時の秋葉原といえば、日本のサブカルチャーが大きな発展を遂げた時代。
その中心となっていた場所で人気を獲得した江尻美保さんの収入は凄まじいもので、月収60万円以上を稼いでいたとされています。
ただ、そんな彼女のことを嫉妬してなのか、事件後「自業自得」と心無い言葉を投げかける人もいたようです。
果たして本当にそうでしょうか?
江尻美保さんは高校時代にバイトをしていたとき、『家を建てたい』と母親に話していたそうです。
家を建てることを目的として耳かき店で働き、収入を増やすために同系列の新宿店舗でも掛け持ちしていたといいます。
それを「自業自得」と言うのは極めて不謹慎な発言。
林貢二の犯行動機も彼氏がいたからとかではなく、単なる告白を断わられた腹いせなので、江尻美保さんに非があったわけではないのです。
江尻美保の勤務先
江尻美保さんの勤務先は、秋葉原にある耳かき専門「山本耳かき店」でした。
この山本耳かき店で江尻美保さんは「まりな」という小町名で在籍していたのです。(女性定員のことを「耳かき小町」と呼んでいます。)
(山本耳かき店勤務時代の江尻美保さん)
また、山本耳かき店は現在も営業中で、サービスはというと単に耳掃除をするだけではなく、膝枕しながら女性定員が会話などを交えながら接待します。
ちなみに耳掃除を除いたサービスは、耳つぼマッサージや肩たたきの施術。
性的なサービスはなく、ボディタッチも禁止。
もし客が性的なサービスを要求した場合、退出させられることもあり、場合によっては出入り禁止のルールもあるようです。
他にも原則的に店外で客との接触が禁止されているなど、一定の規律が守られています。
あと、料金システムに関してですが、江尻美保さんが在籍していた当時、基本料金が30分2700円、60分4800円。
指名料が500円で延長する場合は30分ごとに2700円。
現在は値上がりしていて、基本料金が30分3200円、60分5200円。
指名料は変わらず500円で延長する場合は30分ごとに3700円となっています。