8日発売の月刊誌「文藝春秋」で、議員活動を続ける意向を明らかにした豊田真由子議員（42）の新たな音声テープを「週刊新潮」が入手したと伝えています。
今回、新潮が入手した音声データは、元政策秘書の50代男性からのもので、「このハゲー！」などから数えて第5弾です。
テープの内容は、元秘書に対する罵声と、豊田真由子議員事務所の「新政策秘書」として一時話題になった青森県板柳町議・松森俊逸氏と妻・眞理子さんに対する暴言。
新潮がYouTubeで公開している第5弾の音声データは、豊田真由子議員が元秘書に対して侮辱する言葉。
松森夫妻に「自分はのうのうと何百万もらっといて、松森もすごいねえ!」「それもそれでジジイとババアで!!」といった暴言が収められているといいます。
豊田真由子議員は9月中にも会見を行い、その場で謝罪するとみられていますが、暴言を浴びせられた元秘書は、きちんと真実を述べるよう求めています。
さらに「文藝春秋」で語ったことに関して、事実と違い明らかな嘘だと反論。
「週刊新潮」では、9月13日発売に掲載している豊田真由子議員の告白について検証。
第5弾の音声内容の全文と共に、今後も国会議員を続けるという豊田真由子議員について報じるようです。
豊田真由子の音声データ 第5弾の内容全文を新潮が公開
豊田真由子議員は「週刊新潮」の報道後、精神的に不安定となり、現在も入院中だといいます。
現在は病状が徐々に回復し、医師の許可の範囲内で一部の支持者らと直接連絡を取っているそうです。
その合間を見て「文藝春秋」の取材に答えたようですが、元政策秘書の50代男性は嘘ばかり語っていると反論しています。
暴言を浴びせたことについて、豊田真由子議員は「たまたま、その時だけの暴言だった」と告白していますが、元秘書は「その前からも、またそのあとにも、さまざまな暴言がありましたので、うそであると断言できますね」と反論しています。
さらに豊田真由子議員は、「元秘書がわざとではないかと思うほど失敗を繰り返していた。それが、あの暴言に繋がってしまった」と語ったり、100人近い秘書が辞めているという報道について「お辞めになられたのは、公設、私設あわせて１５名程度です」などと告白。
暴力も1回だけという返答に元秘書は、暴力は3日間受けたとしたうえで、「恐怖心を常に抱えて仕事をしていた」と話しています。
そこで今回、新潮が第5弾となる新たな音声データを入手。
内容の全文を公開し、豊田真由子議員の告白について検証。
以下が新音声テープの内容となります。
・「自分はのうのうと何百万も貰っといて松森もすごいねえ!」
・「あの女もほんとふてぶてしいよなあ」
・「お前（政策秘書）がそのつもりかどうかを聞いてるんじゃないんだよ、事実を言ってるだけ。うん、生きてる価値ないだろ、もうお前とか松森とか」
また、政策秘書とは全く無関係なミスについても暴言。
暴言の中に登場する「松森」「あの女」「ババア」とは、豊田事務所の新政策秘書として一時話題になった青森県板柳町議・松森俊逸氏と妻で「公設秘書」の眞理子さんのことだったのです。
豊田真由子 秘書の松森夫妻にも暴言？
豊田真由子議員の音声データには、「新政策秘書」として一時話題になった青森県板柳町議・松森俊逸夫氏と妻で「公設秘書」の眞理子さんに対する暴言も含まれていました。
松森氏は、700キロ以上離れた東京と青森で秘書と町議を両立させることが問題視され、秘書を辞任。
公費の二重取りは政治モラルに反すると批判されていたのです。
しかも松森氏を巡っては「週刊新潮」が350万円の金銭トラブル疑惑を報じたことでも話題になりました。
それは、元神奈川県議の根岸孝和氏の母親が、振り込め詐欺まがいの手口で松森氏に350万円を支払わされたという内容です。
根岸氏の母親は、松森氏から口止めされていたため、金銭トラブルを根岸氏には伝えなかったということですが、その火種は依然くすぶっています。
また、松森夫妻に対して豊田真由子議員は「自分はのうのうと何百万もらっといて、松森もすごいねえ!」と罵声を浴びせ、「それもそれでジジイとババアで!!」と松森氏と妻のことをジジイ・ババア呼ばわり。
松森氏の妻は、今年3月から豊田議員事務所で「公設秘書」として働き、今は豊田真由子議員の代わりに、地元でお詫び行脚を繰り返し、名刺を配り歩いている人物なのです。
豊田真由子の逮捕はいつ？
元政策秘書の50代男性に対する暴行疑惑や、罵声を浴びせた音声テープが公開されて自民党を離党した豊田真由子議員が、埼玉県警から事情聴取されていたことが判明しました。
県警は傷害容疑での立件も視野に捜査を進めていますが、豊田真由子議員は元秘書に暴行を加えたことについて「一部事実と違う」と指摘しています。
これは、元秘書の男性が車を運転中に後部座席の豊田真由子議員から暴行を受け、ケガをさせられたことについてのこと。
元秘書はその後、県警に被害に遭った当時の音声データや診断書などを提出。
豊田真由子議員がケガとの因果関係を、どこまで認めるかがポイントだと言われていましたが、大方の予想通り一部を否定しました。
そして、逮捕か書類送検かに注目が集まっていましたが、元秘書は示談を拒否し、県警に被害届を提出しました。
県警は7月に被害届を受理。
その後は逮捕はせずに任意で捜査を進めていましたが、おそらく豊田真由子議員の逮捕はないと思われます。
ただ書類送検にはまだ時間がかかりそうで、年末までには検察も結論を出す見込みとのこと。
その場合、豊田真由子議員と元秘書とで示談がまとまらなければ、略式起訴で罰金刑が科されることになりそうです。
