湖東記念病院事件は山本誠刑事が冤罪に!真犯人は同僚看護師?

湖東記念病院人工呼吸器事件の画像 事件

☆この記事はこのような人におすすめです。

・湖東記念病院事件で西山美香さんを冤罪犯に仕立て上げた、山本誠刑事について知りたい。

・西山美香さんの現在や障害、家族について知りたい。

・湖東記念病院事件の真犯人を知りたい。

 

湖東記念病院事件(ことうきねんびょういんじけん)は、2003年、滋賀県東近江市の湖東記念病院で起きました。

 

逮捕されたのは、看護助手として勤めていた西山美香さん(当時23歳)。

 

西山美香さんは、植物状態の男性患者(当時72歳)の人口呼吸器のチューブを外した犯人として、殺人の罪で12年間服役したのです。

 

しかし、この「湖東記念病院事件」は冤罪でした。

 

無実の罪を着せられた西山美香さんは、服役中、再審裁判のやり直しを求めていて、2019年3月18日に最高裁で再審開始が確定。

 

そして、2020年3月31日、大津地裁にて無罪判決が言渡されたのです。

 

そこで今回は、取り調べで嘘の自白を強要した山本誠刑事と、西山美香さんの現在などについて調査してみました。

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湖東記念病院事件の山本誠刑事の現在

西山美香さんを取り調べたのは、滋賀県警本部から派遣された山本誠刑事でした。

 

この山本誠刑事が、「湖東記念病院事件」で逮捕された西山美香さんに好意を抱かせて、嘘の自白を強要したのです。

 

そもそも西山美香さんには、軽度の「知的障害」と「発達障害」があり、情緒不安定なときがあります。

 

そのため、取り調べであれこれ責められるとパニックになり、自暴自棄になることもあったのです。

 

山本誠刑事は、そんな西山美香さんに恋愛感情を抱かせ、このようにして自白へと誘導。

暴力的、強圧的態度から一転、「殺人罪でも執行猶予で刑務所に入らないでいいこともある」と話したり、混乱した西山さんが拘置所で規律違反をすると、「私が処分を取り消してあげる」などと持ちかけ優しく接したのでした。

 

結果、西山美香さんは、山本誠刑事を「優しい男性」と思い込んで好きになり、気に入ってもらおうと、どんどん嘘を言ってしまったのだそうです。

 

一方、西山美香さんを冤罪に仕立てた山本誠刑事ですが、2005年07月15日に「特別公務員暴行陵虐容疑」で書類送検されています。

 

理由は、窃盗容疑で逮捕した男性に暴行を加えたため。

 

2005年当時の山本誠刑事は、滋賀県警虎姫署の警部補で、逮捕した男性は誤認逮捕だったのです。

 

そして、現在の山本誠刑事はというと、所属する管轄区域は長浜署です。

 

その山本誠刑事が「湖東記念病院事件」の初公判前に西山美香さんと面会し、嘘の上申書を書かせようとしていたのです。

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湖東記念病院事件の西山美香の現在

西山美香さんは、24歳だった2004年7月に「湖東記念病院事件」の犯人として逮捕されました。

 

そして、37歳の2017年8月に和歌山刑務所を満期出所しています。

 

逮捕勾留から数えると13年もの間、自由を奪われたわけですが、現在の西山美香さんは、いったいどこで何をしているのでしょうか。

 

そこで調べてみると、出所してから4年近く経っている現在、西山美香さんは、滋賀県彦根市内の実家で両親と3人で暮らしているようです。

 

西山美香の現在の画像

 

また、仕事に関しては、看護助手に戻りたい気持ちはあるものの、現在は、彦根市内のリサイクル工場で働いているということです。

 

さらに、全国の冤罪事件の支援者たちから招待されることがあると、各地に行って講演会などを精力的に行なっているとか。

 

これらの活動について西山美香さんは、仕事の合間を縫ってでも今後も続けて行くそうです。

西山美香の高校と家族

西山美香さんの家族は、父親の輝男さんと脳梗塞の後遺症で足が不自由な母親の令子さん、兄が2人います。

 

ちなみに、兄2人は国立大学出身で頭が良いらしいです。

 

一方、妹の西山美香さんは高校卒業後、湖東記念病院ではなく、別の病院に就職。

 

そんな西山美香さんが通っていた高校は、滋賀県長浜市の農業高校だとか。

 

滋賀県の農業高校は、滋賀県草津市にある「滋賀県立湖南農業高等学校」と滋賀県長浜市にある「滋賀県立長浜農業高等学校」。

 

それに、滋賀県東近江市にある「滋賀県立八日市南高等学校」の3校なので、おそらく西山美香さんの出身は「滋賀県立長浜農業高等学校」と思われます。

西山美香の知的障害

獄中生活を送っていた2017年4月、西山美香さんに精神鑑定が実施されました。

 

結果は、軽度の「知的障害」と「発達障害」が判明。

 

さらに、注意欠如多動症(ADHD)や、自閉スペクトラム症(ASD)の傾向が示されたといいます。

 

そのため、西山美香さんは、人付き合いが上手ではなく、幼少期から本当の友達はいなかったとか。

 

しかも、学生時代は勉強ができなくて、優秀な兄と比べられてコンプレックスを持っていたそうです。

 

そして、卒業してからの西山美香さんですが、就職しても頭の中では、20までしか数えられなかったといいます。

 

また、友達をつくるために、お金をあげたりしていたそうです。

 

そういった事情を取り調べで知った山本誠刑事が、まんまと嘘の自白へと追い込んだのでした。

湖東記念病院事件の真犯人は同僚看護師?

西山美香さんの無罪が確定しましたが、これで「湖東記念病院事件」が解決したわけではありません。

 

被害者とされた男性患者の死因は、「酸欠による窒息死」。

 

そもそもこの死因に事件性があるなら、真犯人がいることになります。

 

しかし、西山美香さんを担当した弁護士によると、事件ではなく、男性患者は病死した可能性があるとのこと。

 

その根拠を以下のように説明しています。

「植物状態だった男性はカリウム値が異常に低く、致死性不整脈で病死した可能性が高い」

 

また、別の見方として、男性患者の心肺停止を最初に見つけた同僚看護師の責任だった可能性もあるそうです。

 

この同僚看護師は、真犯人とは言わないまでも、指示どおりに男性患者の痰の吸引を実行しなかった。

 

その結果、

「痰が詰まって死んだと勘違いし、怠慢を問われると案じてとっさに“呼吸器がはずれていた”と嘘をついた可能性が高い」

と弁護士が説明しています。

 

西山美香と同僚看護師の画像

 

そもそも人工呼吸器は、チューブがはずれるとアラーム音が鳴る仕組みになっています。

 

なので、西山美香さんがわざとチューブをはずしたなら、アラーム音は当然鳴ることになります。

 

しかし、後の捜査で、アラーム音を聞いた人は誰一人としていなかったことが判明。

 

この同僚看護師さえ嘘をつかなかったら、西山美香さんは逮捕されずにすんだかもしれないのです。

 

しかも同僚看護師は、事件後に退職していて、弁護団に協力することも一切なかったそうです。

 

結局、同僚看護師が協力しなかったのは、「下手すると自分が逮捕されるかもしれない」と思ったからに違いありません。

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