金正男の暗殺 黒幕の名前は?スパイの男はその後消された!?

金正男の画像 事件

2017年2月13日にマレーシア・クアラルンプール空港で暗殺された金正男氏(キム・ジョンナム45)の死因は、猛毒の「VXガス」でした。

 

金正男を暗殺した犯人は、インドネシア国籍の女、シティ・アイシャとベトナム国籍の女、ドアン・ティ・フオン。

 

そして、スパイの男1人を含む3人が逮捕されたのです。

 

当時、マレーシア警察は他にも実行役のスパイがいたとして、4人の北朝鮮人の男を指名手配。

 

しかし、4人はすでに、北朝鮮に帰国していることが確認されたのでした。

 

結局、スパイの4人は逮捕されていませんが、金正男暗殺事件について、黒幕とみられる女の関与が囁かれているといいます。

 

その人物は、15年以上もの間、金正男氏と生活を共にしてきた「S」という名前の愛人で、北朝鮮の対韓国工作員(女スパイ)だったと報じられているのです。

 

では、この「愛人S」とはいったい誰で、本当に金正男氏の暗殺に関与しているのか?

 

その真相を確かめようと、以前、フジテレビが特番で「愛人S」の行方を追っています。

 

そこで今回は、金正男氏の暗殺に関与した、主犯格の男4人のその後や、黒幕かもしれない愛人S(女スパイ)についてまとめてみました。

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金正男の暗殺に黒幕の愛人が浮上!名前は?

北朝鮮の故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男・金正男(キム・ジョンナム)氏が、マレーシア・クアラルンプール空港で暗殺された事件は、2人の女が逮捕されました。

 

逮捕されたシティ・アイシャと、ドアン・ティ・フオンは北朝鮮工作員に声をかけられ、報酬欲しさに猛毒の「VXガス」を使い、金正男氏を暗殺。

 

警察はこの2人の他に、スパイの1人、李・ジョンチョルを逮捕し、残るスパイの呉ジョンギル、李ジェナム、洪ソンハク、李ジヒョンの4人の北朝鮮人の男を指名手配したのです。

 

結局、この事件は10名が関与しているとされています。

 

その中に、金正男暗殺の黒幕とされる美人女スパイの関与が囁かれているのです。

 

フジテレビが行方を追ったという「愛人S」は、この女スパイと同一人物。

 

愛人Sは、金正男氏の「事実上の第三夫人」として報じられている人物で、北朝鮮の対韓国工作員だったとされているのです。

 

では、この人物はいったい誰なのか。

 

(金正男の愛人S 画像)
金正男暗殺の黒幕の画像

(金正男の愛人 ソ・ヨンランの画像)
ソ・ヨンランの画像

 

名前は「ソ・ヨンラン」と言って、2001年に金正男氏が別人名義の旅券で日本に入国しようとして、成田空港で拘束された際、一緒にいた女性。

 

韓国の情報機関が女性の名前を「ソ・ヨンラン」と特定したのです。

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ソ・ヨンランの経歴

黒幕とウワサされている愛人S「ソ・ヨンラン」は、1976年に平壌で生まれで、現在43歳。

 

経歴は、1988年に朝鮮労働党第126連絡所の職員となった人物です。

 

ソ・ヨンラン氏は当初、金正男氏の警護をしながら動向を北朝鮮に報告する役目でした。

 

しかし、その後、恋愛関係に発展して結婚したのだといいます。

 

事実上、ソ・ヨンラン氏は、金正男氏の第三夫人として、マカオ居住の第二夫人のリ・ヘギョン氏や、息子のキム・ハンソル氏、娘のキム・ソリ氏ら家族の世話をする役割も担っていたそうです。

 

たしかに、ソ・ヨンラン氏なら金正男氏の近くにいるので、行動を把握できるはず。

 

情報提供していれば、北朝鮮も金正男氏の行動を補捉しやすかったのでしょう。

 

警察の方もソ・ヨンラン氏から事情を聴きたいために、捜していると報じられていました。

 

現に金正男氏は、生前マレーシアを頻繁に訪れていましたが、その後は一時、マレーシアを訪問しなくなっていたといいます。

 

やはり、ウワサされているようにソ・ヨンラン氏は、実行犯の一味だったのでしょうか?

 

しかし、現在も、逮捕されたという情報は流れてきません。

 

金正男の暗殺 スパイの男はその後口封じのため消された?

金正男氏の暗殺事件で、実行役とされる男4人のスパイは、事件後にマレーシアから逃走。

 

逃走後、北朝鮮に帰国して平壌にいることが確認されていましたが、4人はその後どうなったのか。

 

金正日(キム・ジョンイル)総書記の時代なら、この4人は帰国後、命令を完遂した栄誉を称えられ、「共和国英雄勲章」を授かったかもしれません。

 

ただ、金正恩(キム・ジョンウン)氏になって統治方法が違うため、おそらく口封じのため、消されているのではないか?と言われています。

 

金正日総書記の時代は、幹部同士の密告を奨励しており、その密告が正しかった場合は、その人物を粛清した後、必ず褒美を与え、昇進させていたのだとか。

 

そうすることで、幹部たちに服従心を植えつけていたらしいのですが、金正恩氏になって統治方法が変わったといいます。

 

父親同様に密告を奨励しているも、密告が正しかった場合、その人物を粛清した後、密告者をも粛清する。

 

なぜなら密告者は、知ってはならない秘密を知ってしまっているからだそうです。

※粛清(しゅくせい)とは、原義では厳しく取り締まって、不純・不正なものを除き、整え、清めること。

 

そのため金正恩氏は、帰国した4人の実行犯を、口封じのために抹殺するよう命じたといいます。

 

マレーシアで逮捕された李ジョンチョルは、自分がマレーシアで逮捕されれば、命だけは助かると思っていたのかもしれません。

 

だから帰国するより、マレーシアに残って逮捕されたのではないか?と言われているのです。

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