映画「聲の形」は、2016年に公開され話題を呼んだ作品です。
原作は、大今良時氏の同名マンガで、監督を務めているのは京都アニの山田尚子氏。
あらすじは、退屈することを嫌う少年・石田将也と、聴覚障害を持つ転校生の少女・西宮硝子が、すれ違いながらも様々な経験を生かし、成長していく姿を描いた青春感動ストーリーとなっています。
また、声優には、主人公・石田将也(いしだしょうや)の少年時代を女優の松岡茉優、高校時代を声優の入野自由(いりの みゆ)が担当。
ただ、本作品の声優に関して言うと、演技力の高さが目立った反面、石田将也役の松岡茉優に対し、「下手」との声もあがっています。
まあ、これはプロの声優ばかりで、仕方ないと言えばそれまでですが、もう少しまともな演技だったら良かったのになぁと思います。
そんな今回は、将也の少年時代を除いて高評価だった声優陣。
登場人物の中で「クズすぎる」、「嫌い」、「ひどい」とののしられた竹内先生や川井(かわい みき)。
ヒロイン・硝子の母親の耳に関してなどの情報をまとめてみました。
映画 聲の形の声優が下手?
映画「聲の形」の原作は、漫画家・大今良時氏が19歳時の2008年、週刊少年マガジンの新人賞に投降した作品です。
しかも、週刊少年マガジンの「第80回新人漫画賞」に入選を果たしています。
ただ、この作品は入選したにもかかわらず、当時の編集部は掲載を見送ることに。
理由は耳が聞こえないというストーリーが前向きでないことや、読者に希望を与え難い作品だから。
それでも、入選から4年後、編集部内のさまざまな議論を経て、週刊少年マガジンに読み切りが掲載されたのです。
そして、その後は連載されることになり、単行本は現在300万部を突破。
同時にさまざまな賞を受賞し、ベストセラーとなっています。
その話題の「聲の形」が、2016年に映画化され、見た人に感動を呼ぶことに。
声優には、退屈することを嫌う小学校時代の石田将也を松岡茉優、5年後、高校生になった将也を入野自由が演じています。
ちなみに、高校生になった将也を演じた入野自由は、現在36歳のプロ声優。
(高校生の石田将也を演じた入野自由)
2001年に公開された『千と千尋の神隠し』のハク役を担当したことでも知られていて、本作品でもすばらしい演技を見せています。
一方、小学校時代の将也を演じた松岡茉優は、本作品以外に声優を体験しているものの、「演技が下手」のレッテルを貼られることに。
(小学校時代の石田将也を演じた松岡茉優)
映画を見た人からも、「小学生時代の将也、声が下手やと思ったら案の定女優だった」と言われたように、松岡茉優の演技は素人も同然。
この起用は、山田尚子監督の要望だったようで、理由を「松岡茉優の出ていたドラマが好きだったから、真っ先に松岡のことを思い出した」とコメントしています。
当の本人も原作を読んでいて、作品が好きだったらしいのですが、どうも期待に応えることはできなかったようです。
では、ほかの声優に関してはどうなのか。
小学校に転校してきたヒロイン・西宮硝子、ろう学校時代の硝子の両方を声優の早見沙織が演じてますが、どちらも絶妙な演技で高評価を得ているようです。
そんな早見沙織は、現在33歳のプロの声優。
(ヒロインの西宮硝子を演じた早見沙織)
主にアニメ作品をメインとし、数々の作品に出演する人気声優です。
なお、その他声優に関しては以下の通りになっています。
※「聲の形」の声優一覧
・石田将也/入野自由(小学生時代 – 松岡茉優)
・石田美也子(母親)/ゆきのさつき
・石田将也の姉/濱口綾乃
・西宮硝子/早見沙織
・西宮結絃(妹)/悠木碧
・西宮八重子(母親)/平松晶子
・西宮いと(祖母)/谷育子
・島田一旗/西谷亮(小学生時代 – 小島幸子)
・広瀬啓祐/増元拓也(小学生時代 – 武田華)
・植野直花/金子有希
・川井みき/潘めぐみ
・竹内先生/小松史法
・佐原みよこ/石川由依
・永束友宏/小野賢章
・真柴智 /豊永利行
・マリア/鎌田英怜奈
・ペドロ/綿貫竜之介
聲の形のかわいがひどいし先生はクズで嫌い?
映画「聲の形」は、原作7巻のストーリーを2時間にまとめている作品。
そのため、登場人物に関しては少し割愛。
しかし、ほぼ原作通りに仕上がっていて、ヒロインの西宮硝子も可愛いまま描かれています。
また、「聲の形」の登場人物ですが、西宮姉妹が可愛いのに対し、他のほとんどが「ゴミ」、「クズ」、「ひどい」と言われ放題に。
登場人物は皆何らかの個性を持っているものの、見る人の主観によっては、許せないキャラたちが出てきているのです。
中でも、クラスの学級委員を務める優等生・川井(かわい みき)なんかは、端正なルックスもさることながら、実は「たちが悪く、ひどい、嫌い」と思っている人が多数。
(クラスの学級委員 川井みき)
出典元:聲の形公式
嫌いな人が多い川井みきの性格は、一言で言えば「素直」です。
まじめなだけに、西宮硝子に対し、悪気やあざといことを自分でやっているのか分かっていません。
なので、そんな性格だから、見る人によっては「クズ」、「ひどい」、「登場人物の中で一番嫌い」と思われてしまっています。
結局は、天然で自覚がないところが誤解を呼んでいるようなのです。
そして、何といっても、聲の形の中で一番嫌われて、クズ扱いされているのが、小学校時代の担任・竹内先生です。
(担任の竹内先生)
この作品は、決してイジメをテーマにしていません。
ですが、竹内先生のせいで主人公の石田将也が、いじめっこのレッテルを貼られてしまう。
おかげで将也は、周囲から孤立してしまい、痛みと共にストーリーが進んでいく。
元をたどれば担任の竹内先生が、西宮硝子のイジメを全て将也のせいにして責任逃れしなかったら、主人公は傷つかなくて済んだのです。
本来、イジメの対応は学校の先生、それも担任が責任を負わなければならないこと。
それを何も言わずに知らない顔をしたことで、一番のクズは担任の竹内先生ということになっているのです。
ちなみに、後半シーンで主人公・将也と硝子、真柴が小学校を訪れたとき、担任だった竹内先生は手話が分かるようになっていました。
イジメの件のあと、自分が悪いと反省し、手話を勉強したのかは定かでありませんが、硝子の手話が理解できるようになっていたのには少し、見直されたようです。
石田将也の母親の耳からなぜ血が出ていた?
映画「聲の形」の舞台は岐阜県大垣市。
劇中では小学校時代に将也が硝子の補聴器を強引に捕って、出血させたシーンがあります。
本来、補聴器というのは、ある程度の運動をしても外れないように作るので、耳にぴったりはまっている。
それを無理やり引っ張ったのだから、外耳道の内壁に傷がついて出血してしまったのです。
また、そのこととは別に、補聴器をこわした代償に将也の母親が、硝子の母親にお金を渡しに行ったシーンがあります。
ところが、将也の母親が帰ってきたら耳から血が出ていました。
はたして、このシーンは何を意味するのか。
母親の耳の出血は、将也が硝子の補聴器を無理矢理捕ってケガさせた分の代償。
将也の母親は息子の償いとして、自ら耳のピアスを引きちぎったのです。
※映画「聲の形」のあらすじ
退屈を何よりも嫌うガキ大将の小学生・石田将也は、転校してきた西宮硝子に無邪気に好奇心を抱く。
彼女が来たことで退屈から解放されるが、硝子とのある出来事をきっかけに周囲から孤立してしまう。
それから五年が経ち、二人はそれぞれ別の場所で高校生になっていた。
あの出来事から殻に閉じこもっていた将也は、硝子の元を訪れる。
引用元:movie walker